Interpretation
 Music Industry
 Author: Maya Ross
  音楽関連の通訳・翻訳を手掛けて10年になるM.Mさん。
「学生時代からやりたかった」仕事、という。
M:「本当は自分でもミュージシャンになりたかったぐらい(笑)。 でも今の仕事も楽しんでます」
Mさんはクラシック音楽からロック、ジャズミュージシャン、バレエダンサーの通訳まで幅広く手がけており、業界の友人や、ダンサーやミュージシャンとして活躍する仲間も多い。 そんなMさんに聞いてみた。
TIJ: どういうきっかけで通訳になったんですか?
M: 中学までアメリカで過ごし、日本の大学に入って音楽をやり始めて。通訳は、アルバイトがきっかけです。
TIJ: 仕事で一番面白いのはどういうことですか?
M:そうですね、いろいろな方に会えること。。あとプロモやコンサートの時の緊張感、才能ある人と、音楽を愛する人たちが共有する貴重な時間をお手伝いしているというピリッとした感じが好きですね。
TIJ:ミュージシャンに一対一で電話でのインタビューもされるんですよね?
M:はい。電話は顔が見えないぶん、緊張しますが、いい話がきけたときは感動します。ミュージシャンはやっぱり音楽で表現することが全ての答えだと思うし、インタビューはレコードの宣伝のために仕事でやっていることが多いんですが、話し上手でもそうでなくても、誠意を持って答えてくれる真面目な方が多いです。たまにすっぽかされることもありますけど(笑)
TIJ: 仕事のうえで大変なことは?
M:たまにスケジュールがコロコロ代わったり、ビジネスで割り切れない部分があるというか、なまものの仕事だなあと感じることはあります。でもそれも醍醐味と思って楽しむしかない?!早い時間の取材に現れたロックミュージシャンの方がすっごく不機嫌だったりすることもあって。内心びびりましたがスマイルで平然としてないといけないんですね(笑)やっぱり終ってからドっと疲れたりとか、気は遣います。
TIJ: 音楽関係の通訳・翻訳を目指す人にアドバイスを。
M:そうですね、歌詞の対訳は、単発的だし、とても楽しい仕事ですのでおすすめです。
単行本の翻訳などは体力も計画性もいりますし、調査や校正で出版社との調整も大事です。通訳はフレキシブル&ものに動じない面の皮も大事かな?あとは、相手の話を良く聞くことですかね。。。通訳は「耳になりきること」だと思うんです。ミュージシャンの人ってシャイで言葉数少ないためにインタビュー嫌いという印象になっていることもあると思うんです。プロの講演者とか営業マンじゃあるまいし、彼らの才能は音楽であってパーフェクトな話し上手はいない、ってことはまず理解しないといけないかな。アクセントとか言葉遣いとか、悪くても責めないであげてほしいです(笑)ぎゃくに個性になるように訳することも通訳の仕事と思ってます。「うまい通訳をしよう」って張り切るより、「耳」になりきってじっくり聞くことが、いい話を聞くコツというか、まあ当然のことですが。。。たとえば何社もあるインタビューが続く日などは、同じような質問を何千回もされていて、嫌になっていないかな、とか気を使っていると相手も分ってくれたりすると嬉しいです。気難しく見えてもセンシティブな感性を持った人が多いですのでそのへんが分かるとお互い、リラックスできるように思います。
あとは有名人だからって写真やサインをねだったりしないこと!当然ですが報酬をいただいて貴重な仕事をさせていただく、という姿勢で接するのは基本ですし、相手を疲れさせないように気もつかわないと。
あと、何年も続けていると、だんだんずーっと年下のミュージシャンのインタビューも増えてくるのが面白いところです。。。個人的にはトシを感じてしまいますが、とても礼儀正しくて地に足もついている若いバンドたちには、本当にがんばってほしい!って思います。
 
 

 

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